成分ガイド

コラーゲンの効果がない原因は?効果が現れるのはいつ?

監修者 中島 菓 医師 公開日:2024-11-25 最終更新日:2025-06-18

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コラーゲンの効果がない原因は?効果が現れるのはいつ?

監修者中島 菓 医師 公開日:2024-11-25 最終更新日:2025-06-18

コラーゲンは、健康的な肌や関節を維持する効能があるとされ、長年健康食品・サプリメントとして親しまれていますが、皆さんはコラーゲンがどのような物質かをご存知でしょうか?

また、コラーゲンの摂取を検討するときに、「コラーゲンの効果はいつから出るんだろう?」という疑問を持つ方は多いかと思います。

そこでこの記事では、コラーゲンは、どのくらいの期間で効果が現れるか、効果を実感するために重要な摂取方法など、コラーゲンの情報を詳しく解説します!

コラーゲンってなに?

 

コラーゲンとは、私たちヒトの体を作るたんぱく質のうち、約30%を占めている全身の組織に含まれるたんぱく質の一種で、細胞外基質として体内で重要な働きをすることが知られています(1)

コラーゲンは、体の組織を支える重要な役割を果たすと考えられており、皮膚の老化は、酸化作用や紫外線の影響、ストレスや食生活の乱れなどにより、皮膚のコラーゲン量が減少することが要因となっていると考えられています(2)
 

 

コラーゲンの効果はいつから出る?

コラーゲンの効果

コラーゲンサプリメントは即効性のある成分ではないため、摂取しても肌への効果がすぐに現れるわけではありません。

コラーゲンペプチドの血中量が増えるのは1時間程度ですが、効能を実感する上では、一時的な血中濃度の上昇だけではなく継続した摂取による組織の変化が重要です。

また、ヒトを対象とした研究のデザインと同様、8週間以上や数ヶ月単位での摂取を想定すると有効的と考えられます(8)(9)

そのため、8週間以上、コラーゲンサプリメントを継続して摂取することでコラーゲンの効果を実感できると考えられます
  

 

コラーゲンは体内で分解されると意味がない?

 

「コラーゲンを摂取しても本当に意味があるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。

特に、「体内で分解されたら効果がないのでは?」という声もありますが、実際には分解されることで吸収されやすい形になり、体内で有効に働くと考えられています。コラーゲンは摂取後、体内の酵素によって加水分解され、約1,000〜8,000Daほどの小さなコラーゲンペプチドになります(3)

コラーゲンペプチドは血中を循環しやすく、肌や関節など必要な組織の材料として利用されることが示されています。

実際に、男女を対象に2g・10g・25gの用量でコラーゲンペプチドを摂取させた研究では、摂取量が多いほど血中濃度が高まる結果が得られています

また、コラーゲン特有のアミノ酸「ヒドロキシプロリン(Hyp)」に注目した研究では、コラーゲンペプチドを摂取した被験者の血中Hypが30〜60分で増加し、60〜120分でピークに達することが確認されています(4)

これらの研究から、コラーゲンは分解されても意味がなくなるわけではなく、むしろ分解された状態で有用な働きをすると考えられています。

 

 

コラーゲンを実感できない原因は?

コラーゲンを飲む


 

原因1. 適しているコラーゲンのタイプを摂取していない

実は哺乳類が持つコラーゲンには、Ⅰ型コラーゲンから​​XXVⅢ型コラーゲンまで28種類ものタイプが存在することが知られています(3)

体内に最も多く存在するタイプであるⅠ型コラーゲンは、真皮や骨、腱など幅広い組織の形成を支えます。一方で、Ⅱ型コラーゲンは軟骨の形成に偏っており、コラーゲンはそのタイプによって体内での役割が異なっていると考えられています。

肌のハリや美肌を重視している方に、Ⅰ型コラーゲンを補充するのはおすすめです。

  • Ⅰ型コラーゲン:肌のハリや美肌を重視する人

  • Ⅱ型コラーゲン:関節や軟骨の健康を気にする人

そのため、期待する効能に近い働きをするコラーゲンのタイプを選ぶことが有効的であると考えられます。
 

 

原因2. コラーゲンの由来によって吸収率が異なる

現在食品やサプリメントに用いられているコラーゲンは、主に牛や豚が供給源となっています(5)

牛や豚由来のコラーゲンは、供給が安定しており比較的安価であることや、ヒトに対する研究が多く生体適合性の高い製品が多いなどのメリットがあります。

また、魚由来のコラーゲンペプチドが豚由来のものと比べて、血中濃度に反映されるペプチド量が多いことを示する研究報告などがされています(6)

吸収率を重視する方には魚由来のコラーゲンペプチドがおすすめです。

適している人

  • 牛由来・豚由来コラーゲン:価格が安く、研究実績が多い製品を求める

  • 魚由来コラーゲン:吸収率を重視する人

ただし、特定の肉類や魚介類にアレルギーがある方は、コラーゲンの由来を確認することが重要です。そのため、どの動物由来のものを摂取するのかも、また重要となります。

 

原因3. 分子量が大きなコラーゲンを摂取している

ペプチドの分子量(分子サイズ)はDa(ダルトン)という質量の単位を基準に考えられることが多いです。

加水分解されていないコラーゲン(例:食品に含まれるコラーゲン)の分子量は約300,000Daであるのに対し、ヒトの体内で実際に働くコラーゲンペプチドは約1,000〜8,000Da程度であり、体内で実際に働く分子量に近いコラーゲンペプチドを摂取すると、より吸収性が高くなるなど多くの利点があると考えられています(7)

ヒトを対象とした皮膚への効能を調べた上記の研究でも、分子量の小さいコラーゲンペプチドを服用するよう研究がデザインされ、効能が確認されています。

そのため、体内で実際に働くサイズに近く、吸収性が高いと考えられる1,000Da前後の小さなコラーゲンペプチドを用いたサプリメントを摂取すると、より効果的であると考えられます。
 

原因4. 1日あたり5g以上のコラーゲンペプチドを摂取しない

コラーゲンペプチドの効能を調べたヒトを対象とした研究では、多くの場合、コラーゲンペプチドを1日5g以上摂取することで効果が確認されています(8)(9)。そのため、同様の摂取量を継続することが推奨されます。

 

原因5. コラーゲンの摂取を継続しない

ヒトを対象とした多くの研究において、コラーゲンサプリメントの効果は、8週間以上継続して摂取することで確認されています(8)(9)

コラーゲンサプリメントの効果を実感するためには、一時的に血中のコラーゲンペプチド濃度が上がるだけでなく、継続摂取による組織への影響が重要とされています。

そのため、即効性を期待するのではなく、8週間以上での継続摂取がおすすめです。

 

原因6. ビタミンCを摂取しない

ビタミンCは、体内を循環するコラーゲンペプチドから肌に必須のコラーゲンを作る酵素の働きを安定化すると考えられています。

ヒトの細胞を用いた実験で、ビタミンCの量を増やすことでⅠ型コラーゲンの生成量が増加した結果が報告されています(10)

肌や関節の保護だけでなく健康にも重要であるため、ビタミンCもバランスよく摂取することは大切です。
 

 

おすすめのコラーゲン摂取方法のまとめ

本記事の内容をまとめると、コラーゲンサプリメントを摂取する上では、

  • コラーゲンサプリメントは8週間以上継続して摂取する

  • コラーゲンペプチドを1日あたり5g以上摂取できるものを選ぶ

  • 期待する効能に合ったタイプのコラーゲンを選ぶ

  • コラーゲンだけでなく他の栄養素もバランス良く摂取できる健康的な食生活を送る

が重要なポイントであると考えられます。


 


   
 

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