エラスチンは肌、血管や肺など弾力性のある組織に含まれているたんぱく質の1種で、肌ツヤの維持やたるみの防止など、美肌に欠かせない重要な成分であることが知られています。
エラスチンは弾性繊維

エラスチンとコラーゲンはどちらも真皮を支えるたんぱく質ですが、それぞれ違う役割を果たしていることが知られています。
コラーゲンは、エラスチンと比べ硬く、引っ張りに対して強い「膠原(こうげん)繊維」と呼ばれるもので、水分保持を担うほか、皮膚の強度に貢献しています。
一方でエラスチンは、伸縮性と弾力性のある「弾性繊維」と呼ばれるもので、真皮のコラーゲンを束ねるように繋ぎ合わせています(3)。
真皮では、コラーゲンがネットワークを作って鉄筋のような役割を果たしており、これによって肌の強度が保たれています。
そしてエラスチンがこのコラーゲンを繋ぎ合わせることで、肌全体に弾力を与えていることが知られています(2)。
エラスチンは再生しにくく維持が重要!
わずかな数で肌の弾力を支えているエラスチンは、非常に特殊なたんぱく質であることも知られています。
肌を作るエラスチンは、そのほとんどが胎児から新生児への成長の間に体内で合成され、それ以降は生成量が減少していき、成人ではその生成量が非常に限られています(2)。
エラスチンはターンオーバーが非常にゆっくりと進む特殊なたんぱく質で、新たに生成されることが非常に少ないため、外的要因で損失してしまうと非常に再生しにくい重要なものだとされています(4)。
エラスチンを摂る方法
エラスチンを含む食べ物といえば、手羽先、軟骨と挙げられています。しかし、食品に含まれるエラスチンの分子量が大きいなので、体内での吸収が難しいです。
そのため、食品から直接摂取するより、サプリメントからの摂取の方が効率的に方法です。
また、エラスチンは体内で生成できるため、体内でのエラスチン生成を補助してくれたり、分解されないようにしてくれる食べ物をしっかり摂取することがおすすめです。
ビタミンCにはエラスチンの生成を促進させ、分解を防ぐ働きがあるとされています(5)。その他アミノ酸や銅などがエラスチンの保持をサポートしてくれます。
このように、エラスチン生成をサポートする効果のある食べ物を積極的に取り入れましょう。