生活習慣の悩み

「梅雨だる」を感じる人は約5割!低気圧が体調不良の原因?管理栄養士が教える梅雨だるの原因と対策法

監修者 落水 陽香里 管理栄養士 公開日:2025-06-16 最終更新日:2025-06-16

生活習慣の悩み

「梅雨だる」を感じる人は約5割!低気圧が体調不良の原因?管理栄養士が教える梅雨だるの原因と対策法

監修者落水 陽香里 管理栄養士 公開日:2025-06-16 最終更新日:2025-06-16

梅雨の時期になるとなんとなく体の不調を感じるという方は多いのではないでしょうか。

ダイケンバイオメディカルが行った3,000人規模の調査によると、5割が「梅雨だる」を実感していることが分かっています。

この記事では、「梅雨だる」の原因や対策、「梅雨だる」解消におすすめのサプリメントについて解説します。梅雨の時期でも元気でいたいと思っている方はぜひ、続きを読んでみてくださいね。

 

「梅雨だる」とは

梅雨だるとは

「梅雨だる」とは正式な医学用語ではありませんが、梅雨の時期に多くの方が感じる体調不良を指す言葉です。調査によると不調の内容トップ3は、倦怠感、頭痛、気分の落ち込み・イライラであることが分かっています。

梅雨だる調査は

 

梅雨の時期は、気圧や気温の変化が大きく、湿度も高いため、私たちの体はその環境に対応しようと自然とエネルギーを使います。

その結果、普段より疲れやすく感じたり、気分が不安定になるなど体調不良につながってしまうのです。

 

 

梅雨だるの対策

梅雨だるの対策

調査では、多くの方が「湯船に浸かる」、「バランスの良い食事」、「運動・ストレッチ」をして梅雨だるの対策をしていることが分かりました。

体調を崩しやすい梅雨の時期を元気に過ごすためには、特別なことをするのではなく、日々の食事や生活習慣を少し整えることで可能です。

ここでは、梅雨の時期に積極的に摂りたい栄養素や食品、今すぐできる生活習慣に着目して解説します。

 

食生活のアドバイス
豚肉ステーキ

 

1. ビタミンB群を含む食品で元気のもとを

ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群は、体内でエネルギーをつくる際に必要な重要な栄養素です。

炭水化物、脂質、たんぱく質を効率よく代謝する働きがあるため、活動量の多い毎日や季節の変わり目である梅雨の体調管理にも役立ちます。

疲れやすさを感じる梅雨の時期には、ビタミンB群が不足しないようにさまざまな食品をバランスよく摂ることが大切です

 

おすすめの食品:豚肉、納豆、卵、玄米、レバーなど(1)(2)

 

 

2. ビタミンC・ビタミンEを意識して季節の変化に備える

ビタミンCやビタミンEは、抗酸化作用をもつ栄養素として知られており、健康を維持するうえで欠かせません。

どちらも食事から摂る必要があるため、野菜や果物、ナッツ類などの食品を日々の食事に取り入れることが大切です。

季節の変わり目である梅雨は、体調を崩しやすいため、色とりどりの食材を意識してビタミンCやビタミンEを摂るようにしましょう

 

おすすめの食品:ブロッコリー、キウイ、赤ピーマン、かぼちゃ、アーモンドなど(1)(2)

 

 

3.たんぱく質を摂って健康な体の土台を作る

たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚などを構成するだけでなく、酵素やホルモン、免疫物質などの材料にもなる重要な栄養素です。

日々の体のコンディションを保つうえで欠かせない存在であり、健康の土台ともいえます。

梅雨の時期は食欲が落ちがちですが、体の中では日々たんぱく質が使われ続けています。たんぱく質が不足しないように、毎日の食事で十分な量を維持することが大切です
 

おすすめの食品:肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など(2)(3)

 

 

4. 水分はこまめに摂ることが大切

梅雨の時期は、汗をかいても蒸発しにくく、気が付かないうちに体内の水分が失われていることがあります。

水分は体温調節や代謝、栄養素の運搬など、身体のさまざまな機能を維持するために重要な役割を果たしています。

冷たい飲み物ばかりに偏らず、常温の水や麦茶、スープなどを上手に取り入れるのもひとつの工夫です。のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分を摂るようにしましょう


おすすめの水分:水、麦茶などのノンカフェインのお茶(1)

 

 

生活習慣のアドバイス

 軽い運動をしてる女性

1. 規則正しい睡眠リズムを保つ

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、日中は明るい環境で活動的に動き、夜はやや暗い環境でリラックスして過ごすなどメリハリをつけることが睡眠リズムを整えるうえで重要とされています。

梅雨の時期は朝の光が少なくなりがちですが、起床後、カーテンを開けて自然光を取り入れ、日中は日光を浴びることを心がけましょう(4)

 

2. 軽い運動で体を動かす習慣を

雨が続くと外出が減り、体を動かす機会が少なくなりがちです。室内でもストレッチや軽い筋トレなどを取り入れることで、血流が良くなるだけでなく、気分転換にもつながります。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」では、歩行又はそれと同等以上の身体活動を1日60分以上行うことを推奨しています。まずは、家事や買い物、散歩などの日常生活で体を動かす意識をすることから始めてみましょう。(5)

 

3. 湿度と室温の調整で快適な環境で過ごす

高湿度は体にとって負担となりやすく、疲労感や睡眠の質の低下につながることがあります。エアコンや除湿機を上手に使い、快適な部屋で過ごせるようにしましょう。

 

4. 心のセルフケアも大切に

梅雨の時期は、どんよりとした天気が続くことで、なんとなく気分が晴れにくいと感じる方も多いかもしれません。そんなときこそ、リラックスする時間を意識的に摂ることが大切です。

例えば、好きな音楽を聴いたり、有酸素運動をするなど自分なりのリラックス法を取り入れて気分転換をしてみると良いでしょう。

無理をせず、自分のペースで過ごすことを心がけるのも、梅雨の時期に心身のバランスを保つポイントのひとつです。(6)

 

 

ひんやりする梅雨寒の日におすすめのレシピ

【しょうがと根菜のぽかぽかスープ】

 

【材料(2人分)】

  • にんじん:1/2本

  • ごぼう:1/3本

  • だいこん:5cm

  • しいたけ:2枚

  • 鶏むね肉(またはささみ):100g

  • しょうが(すりおろし):1かけ分

  • 水:400ml

  • 和風だしの素:小さじ1

  • しょうゆ:小さじ1

  • 塩:少々

  • ごま油:小さじ1(仕上げ用)

 

【作り方】

  1. 鶏肉と野菜はすべて食べやすい大きさに切る。ごぼうは薄切りにして水にさらす。

  2. 鍋に水とだしを入れ、鶏肉と根菜類を加えて煮る。

  3. 野菜が柔らかくなったら、しいたけとしょうがを加える。

  4. しょうゆ、塩で味をととのえる。

  5. 火を止めてから、ごま油をたらして香りづけをしたら完成。

 

 

梅雨だるの解消をサポート!おすすめのサプリメント

気圧、気温、湿度の変化が激しい梅雨の時期は、「なんとなく体が重い」、「やる気が出ない」といった体調のゆらぎを感じる方も少なくありません。こうした季節の変わり目には、バランスの良い食事を摂ることが大切です

しかし、現代人の忙しい毎日では、必要な栄養素をすべて食事で補うことは難しいという事実があります。日々の栄養バランスをサポートする手段として、サプリメントを取り入れてみてはいかかでしょうか。

ここでは、日々の栄養バランスをサポートするサプリメントを管理栄養士の視点からご紹介します。ぜひ、サプリメントを選ぶ際の参考にしてみてください。

 
 

全身のめぐりとバランスに:DHA&EPA+ビタミンD

  全身のめぐりとバランスに:DHA&EPA  

DHA&EPA+ビタミンDは、食事だけでは不足しやすいオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を1日4粒で合計950mgも補えるのが特長です。

さらに、ビタミンDもプラスされており、健やかな毎日の栄養補給に役立ちます。オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が高含有なうえに小粒なので飲みやすいという点も魅力です。

 

良質な休息をサポートする:GABA&セサミン

  良質な休息をサポートする:GABA&セサミン

GABA&セサミンは、1日分(4粒)にGABA 100mg、セサミン 18mg、マグネシウム 250mg の3つの休息サポート成分を配合しており、食事だけでは不足しがちな栄養素を手軽に補うことができます。

マグネシウムは、健康を保つために欠かせない栄養素のひとつです。

心と体を整える休息習慣で気分が揺らぎやすい梅雨の時期を乗り越えましょう。

   

日中の元気を支える:マカ&アルギニンパウダー

  日中の元気を支える:マカ・アルギニン

マカ&アルギニンパウダーは、マカとアルギニンをバランスよく配合しているサプリメントです。

マカは、アクティブな毎日を目指す方に親しまれている植物由来の成分です。一方、アルギニンは、エネルギーづくりを支えるアミノ酸のひとつとして知られています。

 

まとめ

体や心に負担がかかりやすい梅雨の時期は、毎日の食事で栄養バランスを意識し、規則正しい睡眠リズムを保つなど、心と体を整える時間を持つことが大切です。

また、栄養補助の選択肢としてサプリメントの活用も一つの方法です。

梅雨の時期を少しでも快適に過ごせるよう、ご自身のライフスタイルや体調に合わせてできることから取り入れてみてくださいね。