五大栄養素

コラーゲンとヒアルロン酸の違いとは?【管理栄養士が解説】お悩み別の選び方も紹介

監修者 堀川 衣梨 管理栄養士 公開日:2026-05-04 最終更新日:2026-05-04

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コラーゲンとヒアルロン酸の違いとは?【管理栄養士が解説】お悩み別の選び方も紹介

監修者 堀川 衣梨 管理栄養士 公開日:2026-05-04 最終更新日:2026-05-04

30代になると、仕事や家事などで日々の生活が忙しくなります。その一方で、少しずつハリ不足や乾燥など、お肌の「ゆらぎ」が気になり始める方も多いでしょう。 

市販の美容製品には「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」という言葉をよく目にしますが、正直、その違いがよくわからないと迷う方も多いはず。

コラーゲンは私たちの皮膚や軟骨に存在し、弾力や柔軟性に関わる成分。一方で、ヒアルロン酸は関節や上皮などに多く存在し、多様な役割を持つ成分です。

本記事では、管理栄養士の視点から、コラーゲンとヒアルロン酸の違い、お悩み別に適した栄養素とサプリメントの選び方について解説します。

コラーゲンとヒアルロン酸の違い

コラーゲンとヒアルロン酸は、どちらも私たちの体内に存在し、健康と美しさを維持するために欠かせない成分です。 

 

コラーゲン:ハリと弾力のある毎日をサポートする

コラーゲンは、体内のたんぱく質の約30%を占める成分です(1)。皮膚だけでなく、骨や軟骨、血管などあらゆる部分に存在し(1)、結合組織として体を支える役割を持っています(2)。 

皮膚の「真皮」では網目状に張り巡らされており(架橋構造)、エラスチンとともにハリと弾力の土台を支える役割が報告されています(3)

また、年齢とともにコラーゲンが減少すると支える力が低下し、ハリ不足や年齢サインの一つにつながりやすくなると考えられています(3)

関連記事:コラーゲンペプチドの働きとおすすめの選ぶ方【管理栄養士が語る】

 

ヒアルロン酸:みずみずしいうるおいを保つ

ヒアルロン酸は、たった1gで約2〜6Lもの水分を蓄えられる、保水力に優れた成分です(4)。 

コラーゲンやエラスチンなどと一緒に、組織間のすき間を埋めるように存在し、水分を抱え込んで、みずみずしさや弾力性を保つことが期待されます(5)

また、ヒアルロン酸は加齢や紫外線による減少が報告されており、乾燥や日々のコンディションの乱れ、年齢に応じた変化を招く一因になると考えられています(4)

関連記事:ヒアルロン酸とは?薬剤師がヒアルロン酸の効果、種類を紹介

 

【コラーゲンとヒアルロン酸の違い】比較表

 

コラーゲン

ヒアルロン酸

種類

たんぱく質の一種

多糖類の一種

特徴

網目状に張り巡らされ、体を支える

多くの水分を抱える保水力を持つ

主な役割

土台を作る(ハリ・弾力)

水分を蓄える(うるおい・保湿)

存在する場所

皮膚、骨、軟骨、血液など

皮膚、関節、目など

減少による影響

ハリ不足、支える力の低下

乾燥、みずみずしさの低下

参考:(1)(3)(4)(5)

つまり、ハリ不足が気になるときは「コラーゲン」、乾燥が気になるときは「ヒアルロン酸」のように、気になる悩みによって使い分けることが重要です。

 

コラーゲンとヒアルロン酸のどちらを選ぶべき?お悩み別のおすすめ成分とは

コラーゲンとヒアルロン酸、それぞれの働きを踏まえた上で、現在のお悩みに合わせた成分を補いましょう。

 

ハリや弾力が欲しい方は「コラーゲン」

以下のお悩みがある方は、ハリと弾力の維持をサポートする「コラーゲン」の摂取がおすすめです。

  • 普段のスキンケアだけでは限界を感じている 

  • 鏡を見たときのどんよりした印象や、ハリのなさが気になる

  • いつまでも健やかな印象を保ちたい

ある研究では、低分子コラーゲンの経口摂取が、水分量や弾力性などにつながる可能性が報告されています(6)。

 

みずみずしいうるおいを維持したい方は「ヒアルロン酸」

一方、以下のようなお悩みがある方は、内側からのコンディションを整える「ヒアルロン酸」がおすすめです。

  • エアコンなどで乾燥しやすい 

  • 冬の季節によくカサつきを感じる 

  • みずみずしいツヤ感が欲しい

ヒアルロン酸などの保湿成分は、角層の水分を保ち、健やかな状態を維持することが期待されています(7)

 

両方をバランスよく補うことが最も効率的

コラーゲンとヒアルロン酸は、どちらかが優れているというわけではありません。

それぞれがお互いの働きをサポートし合う相乗効果が期待されています。

そのため、コラーゲンとヒアルロン酸がバランスよく配合されたサプリメントを選ぶことが、効率的なインナーケアにつながると考えられています。

 

【管理栄養士が教える】失敗しないコラーゲンサプリメント3つの選び方

コラーゲンサプリメントの種類が多く、なかなか選べないという方は、以下の3つのポイントを参考にしてみてください。

 

1. 吸収されやすい「低分子コラーゲン」を選ぶ

コラーゲンは、高分子のたんぱく質(分子量:約30万)のため、そのままの形では吸収されにくいという特徴があります(8)。 

コラーゲンサプリメントを選ぶ際は、あらかじめ細かく分解された「低分子コラーゲン(コラーゲンペプチド)」を選びましょう(8)

コラーゲンは分子量が小さいほど吸収されやすく、1,000Daほどの「低分子コラーゲン」の表示がある製品を選ぶことも一つの選択肢です(8)

 

2. ビタミンCやヒアルロン酸が含まれているか

コラーゲンを体内で効率よく合成するためには、ビタミンCが欠かせません(9)。 

ビタミンCは、コラーゲンの合成に必要な酵素の働きを助ける補酵素です(9)

毎日の健康を支えるため、コラーゲンとバランスよく摂取することをおすすめします。

また、医師や専門家監修のサプリメントの場合、各成分との相互作用も考慮された配合になっているケースがあるので、検討してみましょう。

 

3. GMP認定工場で生産されているか

製品パッケージや公式サイトを見て「国内GMP認定工場での製造」といった表示があることは、以下の2点を見極める目安になります(10)

  • 一定の品質管理基準をクリアしているか

  • 品質が確保されているか

GMPは「Good Manufacturing Practice(適正製造模範)」の略です。

原材料の仕入れから製品の出荷までの製造管理と品質管理が適切に行われているかを示す、一つの基準と言えます(10)

健康食品を選ぶ際は「GMP認証マーク」が付いているものを目安に選ぶとよいでしょう。

関連記事:コラーゲンの効果がない原因は?効果が現れるのはいつ?



 

よくある質問

ここからは、コラーゲンとヒアルロン酸についてよくある質問に回答します。

 

Q.サプリと美容注射はどちらがいい?

A.個人の考え方によって異なります。

例えば、美容注射は直接注入による、即効性や高い満足度が期待される手法です。

しかし、患者のQOL(生活の質)を考えると、体への傷や痛み、心理的な負担が少ないのがサプリメント摂取の大きな強みと言えるでしょう(11)

 

Q.口から摂取しても意味があるの?

A.コラーゲンとヒアルロン酸は、経口摂取しても意味がないとは考えにくいでしょう。

摂取したコラーゲンは、そのままコラーゲンに変化するわけではなく、信号を発して新しいコラーゲン細胞を作り出そうとしてる可能性が考えられます(8)

35〜45歳の健康な男女を対象とした研究では、ヒアルロン酸を12週間に渡って経口摂取すると、年齢のサインやお肌の状態をサポートする働きが期待できるとの報告も(12)

また、コラーゲンの経口摂取では、低分子化されたコラーゲンが内側からのコンディションを保つ可能性が期待されています(6)

 

Q.化粧水や美容液などの化粧品から補う際に期待できる効果は?

コラーゲン配合の化粧品を使っても、体内のコラーゲンが増えるわけではありません(8)

化粧品に配合されているコラーゲンやヒアルロン酸は、「保湿」に関わる成分としての働きが期待されています(13)

また、近年の研究では、乾燥肌や年齢を重ねた肌において天然保湿因子(NMF)やセラミドが減少するとの報告も(13)

そのため、乾燥や紫外線による刺激や、加齢によって不足しがちな成分をスキンケアで補おうとする考え方が少しずつ浸透してきています(13)

 

まとめ:自分の目的に合った成分で、内側からのケアを始めよう

コラーゲンとヒアルロン酸は、似ているようで異なる働きを持つ重要な成分です。

30代からの美容ケアには、 ハリや弾力を求める場合「コラーゲン」、うるおい・みずみずしさを求めるなら「ヒアルロン酸」のように、両方をバランスよく補うことが重要です。

これらの成分を含むサプリメント選びでは、価格だけでなく、吸収率や品質管理にも注目してみましょう。

 ぜひご自身のライフスタイルや悩みに合ったサプリメントを見つけて、内側からの健やかな美しさを手に入れてください。

参考資料:
  1. 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報「コラーゲン」
  2. 服部俊治. 動物由来線維分子コラーゲンの性質. 繊維学会誌. 2009, 65(12),p.453-461.
  3. 日本化粧品技術者会|ライブラリー 化粧品用語集「真皮」
  4. 公益財団法人コーセーコスメトロジー研究財団. Cosmetoogy. 2024,32.
  5. 東北大学病院皮膚科|研究紹介「皮膚間質の細胞外マトリクス分子の皮膚疾患の免疫病態における役割の解明」
  6. Naoki Inoue. et al.,Ingestion of bioactive collagen hydrolysates enhance facial skin moisture and elasticity and reduce facial ageing signs in a randomised double-blind placebo-controlled clinical study.Journal of the Science of Food and Agriculture.2016.96(12).p.4077-4081
  7. 小泉聖子. 魚由来コラーゲンペプチド摂取によるヒト皮膚状態改善作用およびその作用機構解明. 城西大学. 2025.
  8. 日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合「コラーゲンからコラーゲンペプチドへ」
  9. 日浅未来.コラーゲン合成に必須なビタミンC輸送メカニズムの解明. Cosmetology. 2023, 31,p.149-153.
  10. 公益財団法人日本健康・栄養食品協会|GMPの概要
  11. 徳留嘉寛. ヒアルロン酸などの水溶性高分子は塗布するだけで皮膚内部に送達できるか?. オレオサイエンス. 2020, 20(3),p.135-139.
  12. Tzu-Fang Hsu. et al.,Oral Hyaluronan Relieves Wrinkles and Improves Dry Skin: A 12-Week Double-Blinded, Placebo-Controlled Study.Nutrients.2021.13(7).p.2220
  13. 岡野由利.スキンケア化粧品のコンセプトの変化ー角層を保湿することの重要性. 日本化粧品技術者会誌. 2016, 50(2),p.91-97.