DHAとは?
DHA (Docosahexaenoic Acid, ドコサヘキサエン酸)は、体内で合成できない不飽和脂肪酸の一つです。不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分けられますが、DHAは多価不飽和脂肪酸の一種であり、オメガ3(n-3系)脂肪酸に含まれます。
DHA、あるいはオメガ3脂肪酸はお体に必須の栄養素であり、健康を維持する上で重要な役割を果たします。バランスの取れた食事や適切な栄養補助食品から摂取することが重要です。
詳しい説明:DHA(ドコサヘキサエン酸)の働き、含まれる食品と副作用の完全ガイドEPAとは?
EPA(Eicosapentaenoic acid, エイコサペンタエン酸)は、体内で合成できない不飽和脂肪酸の一つです。EPAは多価不飽和脂肪酸の一種であり、オメガ3(n-3系)脂肪酸に含まれます。EPAは体内で多くの生理活性伝達物質を生成し、新陳代謝を促進し、生理機能を調節することができ、健康を維持する上で大きな貢献をします。
詳しい説明:EPAとは血流サラサラ成分!お体と心の健康を保つ6つのEPA効果EPAとDHAの違い
EPAとDHAは、どちらでもn-3系脂肪酸に属し、健康に良い栄養素ですが、化学構造と効果が違います:
化学構造の違い
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DHA(ドコサヘキサエン酸)22個の炭素原子と6つの二重結合を含んでいます。(2)
効果の違い
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DHA:DHAは乳幼児の成長と学習能力の発展に非常に重要です。同時に、DHAは目のをケアするための成分でもあります。食事から十分なDHAを摂取することで、学習能力と集中力をキープすることができます。また、関連する研究によれば、高齢者は年齢とともに体内のDHA含有量が減少するため、適応能力に影響を与える可能性があります。(3)
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EPA:高濃度のEPAは血管のメンテナンスとメンタルの安定に関連しているので、血流とメンタルの安定をサポートしてくれます。外食が多い、運動不足、または仕事でストレスを溜めやすい人には効果的です。
EPAとDHAの効果の比較
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DHA |
EPA |
効果 |
EPA、DHAはこんな方におすすめ
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DHA |
EPA |
適している人々 |
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DHAとEPAサプリメントの摂取タイミング?
DHAサプリメント、EPAサプリメント、またはオメガ3脂肪酸サプリメントは薬ではないので、摂取する際に時間指定はありません。好きな時間に摂って良いです。
ただし、DHAとEPAサプリメントはオメガ3不飽和脂肪酸に属する脂溶性です。身体で利用できるようにするために、摂取後は酵素によって遊離脂肪酸の形に分解される必要があります(14)。これらの理由により、食事の後に摂取することをお勧めします。これにより、消化酵素の働きにより吸収効率が向上します。
おすすめの飲むタイミング:DHAとEPAサプリメント飲むタイミングは寝る前?朝?エビデンスに基づいて効果的な飲むタイミングを解説
EPA、DHAの選び方
DHAとEPAはオメガ3脂肪酸に属し、オメガ脂肪酸は人体で合成できないので、日常の食事から摂取することが重要です。通常、私たちの飲食においてDHAとEPAの主な源はフィッシュオイルです。未精製のフィッシュオイルにオメガ3脂肪酸の含有量は、全脂肪酸量の約20-30%程度です。フィッシュオイルを精製することで、DHAとEPAの含有量が増加します(15)。
1.EPAとDHAサプリメントの濃度は80%以上
「濃度」とは、1粒のサプリメントに、原材料であるフィッシュオイルに含まれるオメガ3脂肪酸(主にDHAとEPA)の割合です。濃度(割合)が高いほど、1粒のサプリメントに含まれるオメガ3脂肪酸(DHAとEPA)の量が増え、余計な脂肪酸や油を摂取する量が減ります。研究によれば、オメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)の濃度が高いほど、健康促進の効果が向上するとされています。健康の維持を目的とする場合、DHAまたはEPAの割合が80%以上のフィッシュオイル、またはDHAとEPAサプリメントを選択すると、より効果的であるとされています(16)。
2.オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の抽出方法はrTG
現在、フィッシュオイルの形態はTG、EE、rTGの形態に分かれています。魚のオメガ3脂肪酸の構造の大部分はTGであるため、未加工の魚油のオメガ3脂肪酸は主にTG形式です。
現在の研究結果によれば、rTG式のは吸収率と生物利用率の両方でEEよりも高いとされています。特にrTGの生物利用率はEEを50%以上上回っています(17)。